「うちの子、走り方がなんだかぎこちない」「運動会でいつも悔しそう」——バンコクで指導をしていると、そんな相談をよくいただきます。実は、子どものかけっこは生まれつきの速さではなく、走り方の基本で大きく変わります。
この記事では、ASAのレッスンでも最初に必ず指導する3つの基本を、ご家庭でもチェックできる形で紹介します。
基本① 姿勢——「背が高くなったつもり」で走る
速く走れない子の多くは、あごが上がって腰が落ちた姿勢になっています。まずは頭のてっぺんが空から糸で引っ張られているイメージを持たせてみてください。
- あごを軽く引き、視線は10mほど先へ
- 背中が丸まらないように、胸を軽く張る
- 腰が落ちないよう「背が高いまま」走る
姿勢が整うだけで、足に力が伝わりやすくなり、見た目の印象も一気に変わります。
基本② 腕振り——ひじを引けば、足は勝手に前に出る
子どもは「速く走ろう」とすると腕を横に振ってしまいがちです。ポイントは前に振るのではなく、ひじを後ろに引くこと。
- ひじを90度に曲げる
- 手は軽く握る(卵をつぶさない強さ)
- 「後ろにトントン」とリズムよく引く
ASAのレッスンでは「ポケットのうしろを叩こう」と声をかけます。イメージしやすい言葉に変えるだけで、子どもの動きはすぐに変わります。
基本③ 足の接地——「足の裏全体でペタン」をやめる
かかとからベタッと着地すると、ブレーキがかかって前に進めません。足の指の付け根(母趾球)あたりで地面を押す感覚を覚えると、弾むように前へ進めるようになります。縄跳びやスキップは、この感覚を育てる最高の練習です。
まずは「楽しく反復」が一番の近道
3つの基本は、どれも1日で身につくものではありません。大切なのは、子どもが夢中になれる環境で楽しく反復すること。ASAではスプリント指導に加えて8種のスポーツを組み合わせ、飽きずに「正しく走る力」を育てています。